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台湾を起点に50店舗以上を経営する乾杯グループ平出会長。後藤校長と同期生対談

「日本生まれ、台湾育ちの焼肉や和食を世界に広げていきたい」と語る平出荘司さん。2005年6月プロコース33期卒業生の平出荘司さんは東京すしアカデミーの校長の後藤とは同期生。

現在、台湾を中心に50店舗以上を展開する乾杯グループを経営し、来年は開業20周年の節目を迎える。イギリス、シンガポール、アメリカへの進出や上場準備と精力的に活動されている。

和のスタイルへのこだわり

乾杯グループの創業は1999年。日式焼肉店としての地位を固め始めた2003年頃、あるお客様に「乾杯は日式なのにどうしてキムチとかナムルとかを出すの?」と聞かれたという。

平出さん自身、コリアンバーベキューとの違いを見いだせなかった。これを機に平出さんの「乾杯流の日式」への探求がはじまった。そして辿り着いたコンセプトは「素材にこだわること」だった。

東京すしアカデミーに入学されたのも、見た目に美しく、素材にこだわる寿司の世界を学び本業にその考え方を取り込むことが目的だったという。

「なぜ和食が世界を席巻し始めているのか」社内で討論したことがあったという。それまで世界を席巻していたのは中華。中華は和食ほど素材にこだわらなくてもいい(それよりもソースが重要)が和食は素材が命。

そして世界各国で和食が注目されるトレンド形成の影の立役者は物流改革だという結論に達した。最良の品質が維持できてはじめて素材はその素晴らしさを活かすことができる。

そして物流関連企業との提携、豪州産和牛交雑牛肉(黒毛和種の柔らかくとろけるような脂の甘さと、うま味が強いアンガス種の両方の良さを併せ持つ最高級牛肉)を用いることで乾杯グループの絶大な人気を不動のものにした。

現在は台湾・中国にて50店舗を超えなお拡大し続けており、今後イギリス、シンガポール、アメリカをはじめ世界各国への進出をすすめていくという。

平出さんと後藤校長の同期生対談

後藤:世界を舞台に活躍されている平出さん、今の世界の寿司事情をどのように見ていますか?

平出さん:イギリスに出店するためよくロンドンを訪れますが、ロンドンに焼肉屋は2店しかないんです。一方、寿司店はというと、コンビニがなくてもテイクアウトの寿司店がある。

サンドイッチと双璧、彼らのカルチャーに根付いていると感じました。今世界的に同じ現象が起きつつあるように感じています。

江戸前寿司という和のスタイルが、その国の気候風土や文化と融合して化学反応を起こし独自のスタイルが生まれてくる。和を標榜する私たちとしても学ぶことがたくさんありますね。

後藤:海外での開業を目標にしている生徒さんが多いですが、成功のポイントはなんでしょう?

平出さん:自分が台湾にいったとき、ちょうど景気が良くなる時期で時流に乗れたところもあると思います。ある意味、幸運だったかと。もちろん「何をやるか」「どうやるか」が重要であることは言うまでもないですが、「どこでやるか」という場所の選定はとても重要だと思います。

後藤:飲食店は5店舗までは拡張できてもその先が難しいといわれますが、平出さんの成功の要因はなんだと思いますか?

平出さん:ここまで拡大できたのはブレないコンセプトを決めたことが大きいと思います。和のテイスト+素材へのこだわり、あとはこのコンセプトの実現を支える物流改革ですね。

中国ではチルド物流が未発達なのでこれからまだまだビジネスチャンスがあると感じています。

後藤:十数年で5店舗が50店舗に発展、次の10年で実現したい夢や展望を教えてください!

平出さん:来年開業20周年を迎えますが、そこに向けて台湾で上場する準備をすすめています。来年からが新しいスタート。台湾で始め、台湾を中心に事業を展開してきましたが、次の10年は世界。我々の思う日本発、台湾経由の焼肉を中心とした和のテイストを世界に広げていきたいと考えています。

後藤:ありがとうございます。同期として、平出さんの益々のご活躍と乾杯グループの世界でのご発展を期待しています!

<参考記事リンク>

日本式焼肉が台湾でヒット -アジアが注目するニッポンの食-  2017/5/17

アジア企業家インタビュー 乾杯股份有限公司 社長 平出荘司様  2014/11/20

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