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フードトラックの移動寿司屋で独立開業!ニュージーランドで永住権取得の鈴木昭子さん

2015年5月Diplomaコース卒業の鈴木昭子さん(44)。アカデミー卒業後はニュージーランドのワナカに渡ること3年。永住権を取得し、フードトラックによる移動寿司屋で独立開業を果たす。「意外と握り寿司を待ってた方が多いことに驚きの嬉しい毎日です。」と語る。鈴木さんにメールで質問してみました。

編集部:お寿司の移動販売とは日本では見たことの無い業態ですね。ワナカでフードトラックのスタイルを選んだ理由とお店の名前を教えてください。

鈴木さん:『Aki Sushi Wanaka』です。違う町でAki Sushiという名前のお店があるのでWanakaと入れてみました。フードトラックを選んだ理由はもともと一人で切り盛りできるお店のサイズが良かったのが一点。

もう一点は、ワナカで2年ほど前からフードトラックブームがあり、もしワナカに今後お寿司のお店が増えた場合に他の町に移動できるというのも理由の一つです。

編集部:移住先にニュージーランドのワナカを選んだ理由を教えてください

鈴木さん:21歳の時にワーキングホリデーで訪れて一目惚れし、1年の内の半年以上をワナカで過ごしました。日本での住まいの神戸に比べるとものすごく田舎で日本食も満足に手に入らない場所ですが、雄大な自然とのんびりした雰囲気に毎日癒されています。

編集部:東京すしアカデミーの受講理由を教えてください

鈴木さん:海外でその国の人や他国から来ている人よりも有利に仕事を得るには専門分野の知識があるか、日本人ならではの技術があることが重要だと考え、受講を決心しました。

編集部:現在のお店を開業するに至った経緯や苦労されたことを教えてください

鈴木さん:卒業後すぐに渡航しましたが、幸いワナカで長年経験のあった貿易関係の仕事が決まり、ワークビザをサポートしてもらえたので3年働き永住権を取得しました。

永住権の取得をきっかけに、オーストラリア人のオーナーから自分のフードトラックでお寿司を作って欲しいと声をかけてもらい、貿易の仕事と掛け持ちで3ヶ月程このフードラックで働いてみました。

お寿司の事は何も分からないからとまかせてもらってましたが、巻物中心の商品しかいらないという事や、自前の寿司桶が壊れたので新しいのを買って欲しいと頼んでも、誰も違いは分からないからとステンレスのボールでやるよう言われたり、お寿司に対する意識の違いが大きくなってきたので独立を決心しました。

鈴木さん:トレーラーや設備の購入、ビジネス保険の加入、飲食業の登録等、する事はたくさんあって大変でしたが、決意してから3ヶ月で無事開業する事ができました。開業資金は大体200万円ぐらいでした。

編集部:永住権の取得のためにどんな戦略を立て、実行しましたか?

鈴木さん:永住権を取得するには如何にその国の利益になるかをアピールする事から始まります。私には過去にガン既往歴があり、ニュージーランドからしたら私には将来医療費がたくさんかかるかもしれないというマイナス要素がありました。

だから、何度もビザの更新の度に健康診断を要求され、費用もかかりましたが、貿易の専門知識をアピールしたり、基準のIELTS6.5をクリアすることで取得に結びついたと思います。

編集部:ニュージーランドならではの苦労はありますか?

鈴木さん:全体的にのんびりしているので修理や何か問題があった時の業者さんの対応が異常に遅いです。今の場所には電気がないので発電機を購入して電気を得ています。

毎日8時間程使い続けているので故障も多く、発電機が止まると水も出ず、冷蔵庫もショーケースも使えなくなるので大変ですが、それを踏まえて普段から自分である程度の設備のメンテナンスを心がけています。

編集部:平均的な一日の仕事内容を教えてください

鈴木さん:朝8時過ぎにお店に到着し、食材や水タンク、炊飯器、食器等を車から運び入れ、発電機をつけて仕込み開始。11時の開店までに握り11種類、巻き4種類の商品を作りショーケースに並べる。開店後は接客をしながら、お寿司を補充して、味噌汁、唐揚げも販売します。

鈴木さん:閉店時間は5時半ですが、1日のシャリ量20合全て売り切れた場合はその時点で閉店しています。水の量もタンクで限られているので洗い物は基本的に家に持ち帰ってからやっています。帰る前に次の日のために発電機にガソリンを毎日補充しています。

編集部:今後の目標を教えてください

鈴木さん:今の場所は短期の場所なので長期で店を落ち着かせられる場所を探しています。この場所探しが結構大変で、なかなか決まりませんが、他のフードトラックの様に電気もプラグをつなぐだけで得られる場所が見つかる様頑張ります。電気のリミットが無くなればラーメンの販売も開始したいと考えています。

編集部:ニュージーランドでの暮らしや寿司ビジネスについて今のお気持ちを聞かせてください

鈴木さん:ワナカには日本人が経営する日本食レストランが一つしかなく、別のお寿司のテイクアウェイのお店は韓国人の経営するお店なので、日本のお寿司とはまた違うのでまだまだ可能性はあります。

お客さんも日本人がやっているというだけで安心して来てくれている感じがします。魚はもうフィレの状態で仕入れているので捌く技術は衰えており、切りつけもばらつきがありますが、お客さんの期待を裏切らないお寿司を毎日提供できる様頑張っていきたいと思います。

編集部:鈴木さんインタビューにお付き合い下さいましてありがとうございます!

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